血液ガスのデータの見方

みなさん、血液ガスってちゃんと理解していますか。

患者の病態と血ガスの結果をアセスメントして、今患者に起こっていることの理解につながることができます。

この記事では血ガスの見方について解説していきます。

血液ガスって

血液ガスは、呼吸の大事な役割であるガス交換能を反映する重要な指標であると定義されています。
血液ガスでわかる項目は、

  • 動脈血酸素飽和度
  • 動脈血酸素分圧
  • 動脈血二酸化炭素分圧
  • pH
  • HCO3
  • BE

となっています。換気の指標だけではなく、酸塩基平衡の指標ともなっています。

【動脈血酸素飽和度】
SaO2:動脈血中のヘモグロビンと結合している酸素の割合を示す。例えば、酸素飽和度が100%でも、出血などによる貧血からそもそものヘモグロビンが少なければ、体中にいきわたるだけの酸素が維持できない場合があったり。

【動脈血酸素分圧】
PaO2:血中に酸素を溶解させる圧力を示したもの。SaO2と密接な関係があるが、完全に比例しているわけではない。
PaO2を横軸、SaO2を縦軸に置いたグラフを動脈血酸素解離曲線といいます。

図にある通り、酸素分圧が低いところでは、ヘモグロビンは多くの酸素を放出して、逆に酸素分圧が高いところでは、酸素を多くため込む性質があります。

また酸素解離曲線はpH、PaCO2、温度に左右される性質があります

pH↓、温度↑、PCO2↑ : 右方偏位

pH↑、温度↓、PCO2↓ : 左方偏位

特に右方偏位することをボアー効果といいます。

【動脈血二酸化炭素分圧】
PaCO2:PaCO2はガス交換の指標とともに、酸塩基平衡の指標にもなっています。
PaCO2が上がると、肺胞低換気であることと、呼吸性アシドーシスということがわかります。
PaCO2が下がると、肺胞過換気であることと、呼吸性アルカローシスということがわかります。
また、PaCO2は呼吸性アシドーシス、またはアルカローシスは呼吸性での変化なので、酸塩基異常のいい指標になります。

【pH】
pHは酸塩基平衡を表しています。
pH 7.35↓、アシデミア
pH 7.45↑、アルカレミア    を示します。

ただし、酸塩基異常をきたすと腎と肺で「代償」を行うので、PaCO2があがっているからと、肺を起因とする肺胞低換気が起こっているとは限りません。


アシドーシス、アルカローシス:病態としての呼び名
アシデミア、アルカレミア:酸塩基異常が起こっている状態を表す

【HCO3
重炭酸イオン:酸塩基平衡の重要な指標。しかし、HCO3-は呼吸性でも代謝性でも変化する。
HCO3- 26↑:アルカローシス
HCO3- 22↓:アシドーシス

【BE】
過剰塩基(base excess):HCO3-はもっとも単純な酸塩基平衡の指標であるが、先ほども説明した通り、呼吸性でも、代謝性でも変化する。そこで、ある患者の緩衝能のある血液中のHCO3-とH+と結合していない蛋白の総量BBと正常のBBの差をBEとあらわし、代謝性酸塩基平衡のいい指標とした。

ちなみになぜ代謝性酸塩基平衡のいい指標になるかというと、BBは呼吸性では変化しえないからである。

急に下手な図ぶっこんでみた(笑)

BEの基準値は±2なので

BE -2↓:代謝性アシドーシス
BE  2↑:代謝性アルカローシス を表します。

とまぁ、これだけでも多くの覚えることがありますが、まだまだこれに疾患が絡んでくると大変大変。

また、解説していきますので、よろしくお願いします。

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